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ー不動産売買のリスクを事前に把握しよう!失敗を防ぐポイントー

不動産売買のリスクを理解する重要性

不動産の売買は一生に何度もない大きな取引です。金額も手続きも大きく、うまくいけば安心できる住まいや資産になりますが、リスクを知らずに進めてしまうと「こんなはずじゃなかった」と後悔することになりかねません。不動産売買には、お金・物件・契約などさまざまなリスクがあることを知っておくだけでも、判断の精度はぐっと高まります。

なぜリスクを知っておく必要があるのか

リスクを知らないまま不動産売買を進めてしまうと、後から追加費用が発生したり、想定外の修繕が必要になったりして、家計に大きな負担がかかる可能性があります。また、契約内容をよく理解していないと、トラブルが起きたときに「契約書に書いてあります」と言われてしまい、主張が通らないこともあります。事前にリスクを知っておけば、避けられる失敗は確実に減らせます。

リスクはゼロにできないが減らすことはできる

不動産売買のリスクは、どれだけ準備をしてもゼロにはなりません。しかし、正しい知識と冷静な判断があれば、リスクの大きさを小さくしたり、起きてしまったときのダメージを抑えたりすることは十分に可能です。「なんとなく大丈夫だろう」と勢いで決めず、一つひとつのポイントを確認しながら進める姿勢が大切です。

お金に関する不動産売買のリスク

不動産売買でもっともイメージしやすいのが、お金に関するリスクです。購入後のローン返済や、売却後の税金など、数字として目に見える部分だけに気を取られていると、思わぬ出費に驚いてしまうことがあります。ここでは、特に注意しておきたい代表的なお金のリスクを見ていきましょう。

資金計画の甘さによる返済負担の増加

住宅ローンを組む際、「借りられる金額」だけで考えてしまうと、毎月の返済額が家計を圧迫するリスクがあります。本来は、毎月の手取り収入や今後増える支出、老後資金の準備などを踏まえて、「無理なく返せる金額」を基準に資金計画を立てることが大切です。ボーナス返済に頼りすぎると、景気や働き方の変化で返済がきつくなる可能性もあるため注意しましょう。

想定外の諸費用・修繕費がかかるリスク

不動産の売買では、物件価格以外にもさまざまな費用が発生します。代表的なものとして、
・仲介手数料
・登記費用や司法書士報酬
・各種税金
・火災保険・地震保険
などが挙げられます。これらを合わせると物件価格の数%にのぼることもあり、諸費用を見込まずに資金計画を立てると、自己資金が不足してしまうリスクがあります。

さらに、中古物件を購入する場合は、入居後の設備故障や経年劣化による修繕費も想定しておく必要があります。購入時にリフォーム費用を含めて見積もっておくことで、「買ったばかりなのに大きな修理が必要になった」という事態を減らせます。

物件や権利関係に潜むリスク

次に注意したいのが、物件そのものや権利関係に潜むリスクです。見た目がきれいな物件でも、よく確認してみるとトラブルの火種が隠れていることがあります。購入後に問題が見つかると、時間もお金も大きく消耗してしまうため、事前のチェックがとても重要です。

見えない不具合や欠陥が見つかるリスク

内見のときはきれいに見えても、実際に生活してみると、雨漏りや配管の不具合、床下や屋根裏の劣化など、見えない部分のトラブルが発覚することがあります。特に築年数が古い物件や、リフォーム履歴がはっきりしない物件では注意が必要です。可能であれば、専門家による建物調査を活用し、購入前に建物の状態を客観的に確認しておくと安心です。

境界・権利関係のトラブル

土地付きの不動産では、隣地との境界や権利関係に関するトラブルも代表的なリスクです。境界標がはっきりせずどこまでが自分の土地か分からない、越境しているブロック塀や樹木がある、私道の持分や通行権があいまいといった問題があると、売却後や購入後に隣人とトラブルになる可能性があります。契約前に測量図や登記情報を確認し、不動産会社や司法書士とも相談しながら不明点を解消しておきましょう。

契約・手続きの進め方に関するリスク

不動産売買では、契約書や重要事項説明書、ローン契約書など、多くの書類が登場します。内容をよく理解しないまま署名・押印してしまうと、後になって「聞いていなかった」と感じる場面が出てくるかもしれません。ここでは、契約や手続きの進め方に関するリスクを整理します。

重要事項の見落としによるトラブル

重要事項説明では、物件の権利関係や法的制限、設備の状況、管理費・修繕積立金の額など、多くの情報が説明されます。専門用語も多く、一度で完璧に理解するのは難しいかもしれませんが、「よく分からないけれどサインしてしまった」という状態は避けたいところです。分からない用語や気になる点があれば、その場で遠慮なく質問し、納得してから契約に進むことがリスク軽減につながります。

スケジュール遅延や引き渡しトラブル

売買契約では、ローン審査の期限や決済日、引き渡し日など、さまざまな期日が定められます。買主・売主どちらかの準備不足や書類の遅れが重なると、スケジュールに遅れが生じ、引っ越しや現在の住まいの退去予定に影響が出ることがあります。余裕を持ったスケジュールを組み、不動産会社や金融機関とこまめに情報共有することが大切です。

不動産売買のリスクを減らすためのポイント

ここまで見てきたように、不動産売買にはさまざまなリスクがありますが、事前の準備と意識次第で減らせる部分も多くあります。最後に、リスクをできるだけ小さくするための具体的なポイントをまとめておきましょう。

信頼できる専門家に相談する

不動産会社、司法書士、場合によっては税理士など、専門家のサポートを受けることで、自分では気付きにくいリスクを早い段階で指摘してもらえることがあります。説明が分かりやすいか、メリットだけでなくデメリットも伝えてくれるか、質問に丁寧に答えてくれるかといった点を意識して、信頼できるパートナーを見つけることが、不動産売買を成功させる近道です。

自分でも情報収集と確認を徹底する

専門家に任せきりにせず、自分でも最低限の知識を身につけておくことで、説明内容の理解度が高まり、リスクに気付ける可能性も高くなります。周辺相場の価格や固定資産税・管理費の目安、将来のライフプランなどを事前に確認しておくだけでも、物件選びや契約内容の判断がしやすくなります。

まとめ:リスクを知ることが安心できる不動産売買への第一歩

不動産売買のリスクは、決して特別なものではなく、多くの人が直面しうる身近なポイントばかりです。だからこそ、「怖いから何もしない」と避けてしまうのではなく、どのようなリスクがあるのかを知り、一つずつ対策を考えていくことが大切です。

お金、物件の状態、権利関係、契約の中身など、気になる点を洗い出し、不動産会社や専門家と相談しながら進めていけば、不安は少しずつ小さくなっていきます。リスクを正しく理解し、自分なりの基準を持って判断できれば、不動産売買は決して怖いものではありません。安心して取引を進めるためにも、「不動産売買のリスク」にきちんと向き合うところから一歩を踏み出していきましょう。

2025.12.19